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I hope so.

継続可能なデザインプロセスってなんだろう?

入社してからデザインプロセスの改善についていろいろな手法を試していて、もちろんうまくいかないことが多いのだけど、その中で気づいたことなどを。

自社でつくったプロダクトやサービスに関しては、デザインしたものは出して終わりでなく継続的に改善を行っていく必要があります。継続して改善していくためには、なんらかのデザインプロセスを用います。それは自分たちで考えたものや流行りのものであったり様々ですが、取り入れてみたところで、うまくサイクルが回らなかったり改善の効果がわかりづらかったりすることがありました。「このプロセスをグルグル回してください」と言われても「どうやって回せばいいんだよ...結構キツキツだったんだけど...」と思うときもしばしば。

まあ、PDCAをまわして〜とかいろいろと言いようはあるんですが、どうすれば継続的に改善していくことができるようなデザインプロセスを選ぶことができるのか、具体的にどんなことに気をつければよいのかということについて自分の中で考えていることを書き出していきます。

リソース的に限界にならないこと

物理的に継続できないことってありますよね。人も時間も限られていますから。 例えばGoogleのデザインスプリントをマニュアル通りに行う場合、週で5日x人数分のコストがかかることになります。それほどのコストをかけられる余裕があるのなら良いのですが、小規模なチームで別々のKPIを追っていくプロジェクトが複数ある場合、そんな頻繁にはできませんね。

リソース的に厳しいのであれば、お手本にするデザインプロセスの必要な部分のみを取り入れたり(取捨選択難しいですけどね)、もっとライトな方法を探していくべきだと思います。継続できなければ意味がありませんから。様々なチームで同じような境遇のところがあるので、調べると解決策はわりと落ちてます。時間がないのであれば25分で各プロセスを行うデザインスプリントみたいなものもありますしね。

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成果が判定可能であること

なにかしらの施策を行っても、成果がわからないということは継続可能性を低下させます。

シンプルに効果が出てるか出ていないかわからないプロセスにかける時間はないと判断される可能性が高いからです。それは直接デザインプロセスに関わるチームだけでなく、経営の舵取りをする層も判断するところです。成果が良かったにしろ悪かったにしろ、そのプロセスと判定方法が共有されていなければ継続すべきかそうでないかはわかりません。

せっかく途中まで頑張ったのに、他の優先度の高そうなタスクに取りかかれと言われ、プロジェクトは数ヶ月以上寝かされ、もう一度掘り返してみたところで「あのときなに考えてたんだっけ?」とか「方向性が変わったからこのアイデアボツだ〜」とかどうしようもない事態になるんです。恐ろしい。

成果がわかるということは、継続かどうかの判断をしっかりとするための材料になるだけでなく、自分たちの施策の可否やそのデザインプロセスに参加しているメンバーのモチベーションを上げることにも役立ちます。まずはひとつだけでもいいので評価基準を決定するところからはじめましょう。HEART Framework と The Goals Signals Metrics なんかは手軽でわかりやすいです。

www.dtelepathy.com

粒度が適切であること

アジャイル開発を取り入れているチームの方々には当たり前のことですが、タスクにしろ変更範囲にしろ施策の粒度が大きすぎると挫折します。

特にデザイナーの話で言えば、プロダクトやサービスのフルリニューアルなんかはプロジェクトが動き出しては頓挫し、動き出しては頓挫し、という経験があるのではないでしょうか。どんなデザインプロセスを取り入れようが適切な粒度と順番でプロジェクトを進めていくことが必要です。

じゃあ適切な粒度ってなによ?ってところなんですが、個人的には上記にもある通り、その施策を行うことで「どんな成果になるかが明確に判定できる」ことが大事だと思っています。この点については現状探り探りやっているところなのでまだうまく説明できないのですが、例えばAページでのCVRの改善が目的の施策の場合、フォントサイズから画像から導線からなにまで一気に変えてしまっては、なにが原因で特定の成果が生じたのかわかりません。

「なんでこうなったのかわからないし、すごい大変だったからもうやりたくない」が一番最悪なので、まずは施策に明確な成果の判定方法があること、次に判定可能なレベルの影響範囲でタスクを切り出すことが必要だと思っています。

そんな感じ

ということで、自分の頭の中をガーッと書き出してみました。あと「参加可能であること」も大事だった気がするんですが、ちょっとど忘れしてしまったので気が向いたら追記したいと思います。そんな感じで、チームを移動したりやることが変わったりするといろんな視点でデザインをすることについて考えることになるので、なかなかよい勉強をさせていただいている毎日を過ごしています。ゴールデンウィークは福岡で過ごします。