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hor.note

I hope so.

1年前にトルコでバックパッカーの旅をした話(1日目)

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ワインをたらふく飲んで気持ちがいいし、 1年経ってようやく人にしゃべれるくらい思い出が美化されてきたので書きます。

はじめに

ちょうど1年前のこの時期にトルコに行った。 約9日間しか滞在してないので、旅慣れている人にとってはたいした話じゃないかもしれない。 けれど僕にとっては、人生のなかで体験した最もスリリングな「旅」だった。

というのも、初海外旅行初ひとり旅でしかもバックパッカーだったからだ。 客観的に見ればものすごく心配になるような要素を3つも抱え込んでまでも、トルコに行きたかった。 別にトルコが個人的に特別な場所だからというわけではない。単純に行ってみたいと思っていただけだ。
それよりも僕を突き動かしたのは、社会人としてスタートをきる前に「自分ひとりの力でなにができるのか」を確かめたかったということだ。

先にネタバレをしてしまうと、「自分がいかにいろんな人に支えられているのかということに気づく」というありきたりな結末を迎えるのだが、そこに気づけただけで社会に出てからの身の振り方が確実に良い方向に向いたのではないかと思う。

旅行準備とプラン

はじめからひとりで気楽にバックパックを背負って旅に出よう、ということは固く心に決めていた。 なので宿泊や移動などその他諸々をすべて自分でプランニングした。 しかし海外に行った事もない人間が考えるプランである。アバウト過ぎて旅の最中に自分を引っ叩きたくなったのは言うまでもない。

なかでも最悪だったのは航空券の確保とバス移動だ。
航空券に関しては、お得意の「ナントカナルッショー」を発動し出発の2週間前にHISまで購入しにいった。成田からイスタンブールまでの直行便である。金額はサイト上で確認したもので予算を組んだ。
もうお気づきだと思うが、案の定スケジュール通りの便は既に席が埋まっている。時間をずらした便なら空いているが、倍額払わないと席の確約はできない。直前の悲劇だ。どうしてもスケジュール通りに動かなければ卒業式(別に行かなくてもよかったな)に出席できない。

つい先日、12回払いの航空券代をようやく支払い終えた。何が言いたいかと値段については察してほしい。 航空券が高すぎて、親に「これ数日分の宿泊代と移動費も含まれててさ〜」と嘘をついた。胸が痛んだ。

あとはバス移動だ。トルコでは鉄道よりも長距離バスの方が移動でつかいやすい。景色を眺めるのが好きだし、バス会社によっては英語も通じる。映画も見れるしお菓子も配られるらしいじゃんヤッター!とても快適な旅になると思った。楽勝だと思った。

しかしそんなもの幻想である。なにより長時間あの箱に詰め込まれるのが地獄だ。体がバキバキになり、他国の独特なにおいで気分が悪くなっていく。目の前にあるモニタは車体が浮くごとにぶつっと切れる。すごいなまりのある英語で話しかけられてもチンプンカンプンだ(良い人が多かったのが不幸中の幸いだった)。
移動でかなり体力を持ってかれてしまって、スケジュールが狂ってしまうことが何回かあった。長距離バスを甘く見ない方がいいということを学んだ。

飛んでイスタンブール

なんだかんだあったが、苦手な飛行機に10時間乗り、向こうの時間で20時頃にアタテュルク国際空港に着いた。入国審査や荷物の受け取りかたがよくわからない。ヘロヘロである。
とりあえずタバコでも吸おうと思って、喫煙所に行ってみるとひとりの日本人男性がいた。この人がいなかったら僕は初日にもかかわらず日本行きの飛行機に乗っていたかもしれない。
年齢は30代で名前は知らない(旅で出会う人には意図的に名前を聞かなかった)。トルコを経由してコンゴまで砂金を取りに行くのだと言う。すげえクールだ。 心細い中で同じ国の人に会うとこんなにも落ち着くのかということを知った。

二人とも向かう先がイスタンブールの宿泊先だったので、しばらく同行する事になった。地下鉄に乗り、トラムに乗ってイスタンブールの繁華街の方に向かう。途中で物乞いに会った。怖くてちびるかと思った。乗り換えが全然わからない。でも二人だからなんとかなった。心強かった。
宿泊するホテルはギュルハーネのあたりだったと思う。確かLa Safran Sweetという名前だった。トプカプ宮殿から近かった。

ギュルハーネ駅から歩いて探すが、夜中だから地図を見ても全然場所がわからない。治安は比較的よい地域だったが全員怖い人に見える。同行者とはここで別れることになっていたが、地図が全然わからないというふりをしてホテルを一緒に探してもらった。
20分くらいさまよって無事見つける事ができた。長旅で疲れていただろうに同行者には悪い事をしてしまった。しかしもう着いてしまえばこちらのもんである。余裕が出てきてこんなツイートをしていた。クソ野郎である。

このあと天井部屋みたいな部屋に案内されたり、初めてトルコ語で買い物をしてみて、僕の1日目の冒険は終わるのである。翌日はイスタンブールを観光する。世界史が好きな僕に取っては最高の土地だ。ワクワクする。疲れきってシャワーも浴びずに、ウミネコが天井で鳴きまくる部屋で泥のように眠った。

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